トヨタ自動車と、アイシン、デンソー、豊田通商、ウーブン・バイ・トヨタのグループ5社は22日、人工知能(AI)やソフトウエア人材の育成強化に向け、「トヨタソフトウェアアカデミー」を発足した。各社の既存施設を活用して約100種類の研修講座を設け、自動運転技術や車載ソフト開発、データセキュリティーなどについて知見の底上げを図る。 

講座は一部開設済み。トヨタによると、まずは5社の中で幅広い年代や部門に受講希望者を募る方針。受講者数は、3カ月~半年以上など長期間に及ぶ講座は600人程度、1時間など短期間の講座は約2万人を想定しているという。今後、5社以外への拡大も検討する。

アカデミー発足に伴い、トヨタはAIの研究や開発を促進するプロジェクト「グローバルAIアクセレレーター(GAIA)」を開始した。自動運転技術や業務効率化のほか、人間の仕事を自律的に代行する「AIエージェント」など、11分野を設定して投資と人材育成を推進する。

トヨタでチーフ・サイエンティストを務めるギル・プラット氏は「組織の垣根や国境を越え協力すれば、AIやソフトウエアを通じてより大きな価値を提供できる」とコメントしている。

(時事通信)2025年5月22日※リンク先はありません

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